NPO法人FDA　理事長　成澤　俊輔　氏

テーマ「障がい者雇用が組織や事業にイノベーションを起こす」

目の見えない経営者で、自称「世界一明るい視覚障がい者」として、就労困難者の雇用創造を掲げるNPO法人FDAの理事長を務める成澤俊輔氏より多くの事例を交えたレクチャーをいただき、このテーマが持つ意義や意味を参加者が実感することのできるセッションとなりました。

成澤氏から、障がいを持つ人が組織や職場で活躍している多くの事例の紹介を通じ、それぞれの個人が、強みや好きを活かしていくことで、よりよいチームづくり、組織づくりにつながるのだという重要なメッセージをいただきました。あたりまえのような、でも組織の中では簡単にできていないことを、もう一度素直に原点に戻って考えてみる、気づかせてくれる機会となったのではないでしょうか。

あわせて、FDAで現在研修中の方2名にもご登壇いただき、現在挑戦していることや、関心のある分野や仕事などについてお伺いしました。お二方はそれぞれの悩みを抱えつつも、就職に向けた積極的な姿勢はとても印象的で、おのずと応援したいという気持ちが湧いてきます。がんばっている人が隣りにいると、自分も自然と背中を押される気持ちがして頑張れる。ダイバーシティから得る感動や体験は、人を動かし企業を変えるという可能性を実際に感じられる機会となったかと存じます。

成澤氏はご講演の中で、「答えではなく問いを持ち帰ってほしい。それは（結果を導くための）これまでとは違う行動の手がかりになる」とおっしゃっていました。 レクチャーで得られた多くの感動と気づきを可能な限り共有できるよう、議事録としてとりまとめました。ぜひご覧ください。参加された方はもちろん、会員企業メンバーのみなさまひとり一人の「問い」につながればとても嬉しく存じます。