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TOP > コンパスプラス > 芝原 亜季 > BOPビジネス-ピラミッド全体をみたビジネスモデルを考える
先週参加した「ミレニアム開発目標(MDGs)の達成とビジネスの可能性」からの学びについての続きです。
前回は、商品開発よりもビジネスモデルの開発を、というポイントを再認識したことに触れましたが、色々な角度からBOPビジネスについて考えていても、ふとしたワンメッセージが改めて響くことがありますね。
今日は、もうひとつの学びについて。
「ピラミッド全体をみて、BOPビジネスを考える」
これも、改めてなるほど・・・と琴線に触れました。
日本では、2009年にBOPビジネスの考え方が一気に語られ始め、世界の人口を経済ピラミッドで表現されました。その最も底辺の部分である70%を占める人々がBOP層とされ、彼らを対象とするBOPビジネスが一気に加熱していきました。
それから、どのようにBOP市場を開拓するか、どうやってBOP層に売れる商品を作り出すか・・・、様々な議論や研究が重ねられ、成功事例も蓄積されてきました。
ただ、そんなBOPビジネスの議論は、「底辺70%の台形」に集中していて、「ピラミッド全体」についての議論はあまりなされていなかったと思います。
BOPビジネスを開発する際、投資とリターンの分析、経済性や収益性、既存市場と新規開拓のバランス、商品やサービスのポジショニングとマーケティング手法、販路や流通チャネルの構築・・・こういったことを、ピラミッド全体で考えてみる。
そうすることで、これまでのBOPビジネス開発のボトルネックが、一気にブレークスルーする可能性がないだろうか・・・
ひとつ、大きな学びを得ました。