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2011年5月31日
ブルーウォッシュをご存知ですか?
<s_003>芝原 亜季
ブルーウォッシュをご存知ですか??

本質的な環境配慮を行っていないにも関わらず、さも環境に優しい、地球に優しい、などをアピールすることを「グリーンウォッシュ」と言いますが、人道主義の仮面をかぶることを「ブルーウォッシュ」と言うそうです。


5月のトレンドウォッチでも取り上げましたが、このブルーウォッシュについてNGOなどが少しずつ関心を持ち始めています。

CSRの取り組みにおいては、社内外のステークホルダーとの連携が大切とされ、更にここ数年においては、NGOや国際機関等との“パートナーシップ”が注目されてきました。企業のもつ効率性やマネジメントのスキル、資金力と、NGOや国際機関のサステナビリティ課題への取り組みにおける知見や経験などのシナジー効果を狙い、“パートナーシップ”そのものが是とされてきた感があります。

一方で、今回のトレンドウォッチニュースにあるように、こうした“パートナーシップ”の形式だけが先行し、本質的な取り組みがないがしろになってしまうようなケースを「ブルーウォッシュ」であるとの懸念が沸きあがり始めています。

企業が自社の強みを生かし、戦略的にCSRに取り組んでいくことは取り組みの継続性の観点からも非常に重要で、“パートナーシップ”自体はこれからも重要であり続けるはずです。

しかしながら、その中で、“パートナーシップありき”ではなく、どのようなサステナビリティ課題にどうやって取り組むのかを定め、その具体的な手法の一つとして“パートナーシップ”を位置づけるべきであるという、基本に立ち返ることを改めて認識させられます。
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